元号の話

和暦ってあるじゃないですか。日常的には西暦を使いますが、生年月日なんかは和暦ですよね。免許証とか。

でも昭和何年って言われて、あぁ何歳ぐらいかなってスパッとわからない人もいるんじゃないでしょうか?そもそも海外で通じないし、むしろ西暦統一でいいんじゃないの?そう思っている人もいるかもしれません。今回は、なぜ元号というものがあるのかという話です。

 

現在は世界中でキリストが生まれた年である西暦が使われていますね。それは、世界で派遣を握っている国が欧米だからです。18世紀の産業革命以降、世界の中心は欧米諸国になりました。2度の世界大戦も、戦いの舞台はヨーロッパです。

645年の飛鳥時代、東アジアの先進国は中国です。なので、周辺諸国は中国の暦を使っていました。中国は紀元前140年に最初の元号を制定しています。その頃から時の支配をしていたんですね。それから遅れることおよそ800年。日本が時の支配に挑戦しました。中国の属国ではなく、対等な立場として付き合っていくという意思表示の現れです。強大な中国に対して、喧嘩を売った形ですね。

 

日本最初の元号は大化です。645年大化の改新は学生の時に覚えさせられたんじゃないでしょうか。だからなんなのか。

元号は、時の支配の象徴であり、独立国としてのプライドです。

また、あまり知られていませんが、日本には皇紀という暦があります。初代神武天皇が即位した年を皇紀元年として、2020年は皇紀2680年です。ちなみに、戦時中に活躍した零戦ですが、皇紀2600年に開発されたので下2桁をとってゼロ式艦上戦闘機零戦と名づけられました。敗戦とともにGHQによって消されてしまいましたが、日本は少なくとも2680年前から日本ということですね。これは、世界で最も長く続いている国としてギネスに載っています。意外とすごい国だったんですね、日本。