ちゃんと寝よう!

ちょっと興味深い記事を見つけました。

https://tarzanweb.jp/post-187463

 

睡眠と記憶の関係についての記事です。詳しくは読んでいただくとして、読まなくても大体わかるように要約しますと、

 

睡眠は、脳の老廃物を除去する効果があることがわかってきたとのことです。

同じ情報量を記憶した後に寝るグループと寝ないグループに分けた実験では、寝たグループの方が思い出せた情報が多かったという実験も紹介されています。徹夜は意味がないということですね。

また、眠りには深い眠りと浅い眠りがあります。

眠りに入ると、まず深い眠りに入ります。これをノンレム睡眠と呼び、ほとんどの記憶や学習能力の向上はノンレム睡眠によってなされていると考えられています。

 

浅い眠りのレム睡眠はというと、情動記憶の強化に関係していると考えられています。ベルがなったら餌がもらえた経験を積むとすると、ベルと嬉しいという気持ちが結び付きます。これが情動記憶です。スポーツでいう試合感覚がこれに当たるのではないでしょうか。技術だけでなく、この場面ではこう動く、と言った情報をいちいち記憶するのは困難です。いわゆる体で覚えるというやつですね。職人の熟練の技と呼ばれるものも、これに該当するかもしれません。

 

学習についても、運動についても、経験についても、睡眠は大きな役割を担っているようですね。体を休めることだけじゃないみたいです。忙しいときこそしっかり寝た方が、パフォーマンスの向上を見込めるんでしょうね。無駄に起きてないで早く寝ましょう。

人口

世界の国別人口ランキング

1位 中国      13.9億

2位 インド     13.5億

3位 アメリカ    3.2億

4位 インドネシア  2.6億

5位 パキスタン   2.1億

6位 ブラジル    2.0億

7位 ナイジェリア  1.9億

8位 バングラデシュ 1.4億

9位 ロシア     1.4億

10位 日本     1.3億

 

人口が多い国はビジネスチャンスが広がります。新しい商品を取り扱う場合、人口が多い国で売る方が買ってくれる人が多いからです。

 

中国は2017年まで一人っ子政策をしていましたが、まだ1位を守っています。それを追いかけるインドですが、近い将来追い抜くと言われていますね。インドは人口を抑制するような政策はしていませんし、文化的にも子供もたくさん持つのが良いという考え方があるようです。

インドとアメリカには越えられない壁が見えますね。アメリカの場合、労働者としての移民を多く受け入れています。働き盛りの移民たちが子供を持てば、出生率も上がります。このような中南米から来る人たちのことをヒスパニックと呼んでいますね。

インドネシアは21世紀に入ってから成長が著しい国です。人口は多いし石油は出るし、今後も期待が持てるでしょう。ただし、地震が多いのが難点です。

パキスタンは情勢的に不安定な国が周りにあるので、難民の受け入れが多い国ですね。

ブラジルはアメリカとの貿易をたくさんしています。W杯とオリンピックで盛り上がるかと思われましたが、アメリカの不景気の影響を受けてしまいました。

ナイジェリアは石油が出ますが、それをめぐって内戦がありました。そのせいで多くの国民が貧困です。

バングラデシュは日本の企業がたくさん進出していますね。ビジネスチャンスを求めて日本語を勉強している人がたくさんいるようです。

ロシアは20世紀末にソ連が崩壊して大不況に見舞われましたが、2010年に入ってから、石油、石炭、鉄鉱石といった資源の売り込みで建て直しに成功しつつあります。やはり資源は大きな武器になりますね。

 

国の人口がわかると、言語人口に繋がります。

世界の主な言語人口

1位 中国語    13億

2位 スペイン語  4.4億(ブラジル以外の南米諸国)

3位 英語     3.8億

4位 アラビア語  3.1億(西アジア北アフリカ諸国)

5位 ヒンディー語 2.6億(インド周辺)

6位 ベンガル語  2.4億(バングラデシュ

7位 ポルトガル語 2.2億(ポルトガルとブラジル)

8位 ロシア語   1.5億

9位 日本語    1.3億

10位 ラーンダ語 1.2億 (パキスタン インド アフガニスタン

 

国別ランキングと一致しない箇所がありますね。複数の国で同じ言語が使われたり、同じ国でも違う言語が使われたりするからです。これからの国際社会では、どの言葉が使えると有利でしょうか。英語以外に、簡単な日常会話レベルで使える程度でもマスターしておくと、ビジネスチャンスが広がるかもしれませんね。

 

また、その国の文化を理解するためには、宗教の理解が欠かせません。

世界の主な宗教人口(宗派別)

1位 イスラムスンナ派    15.3億(イスラム教を信仰するほとんどの国)

2位 キリスト教カトリック   12.4億(南ヨーロッパ ポーランド 中南米諸国)

3位 ヒンドゥー教       10.1億(インド)

4位 キリスト教プロテスタント 5.5億(北ヨーロッパ アメリカ)

5位 仏教 大乗仏教      3.8億(東アジア)

6位 キリスト教正教会     2.8億(東ヨーロッパ)

7位 イスラムシーア派    2.0億(イラン)

8位 仏教 上座部仏教     1.3億(東南アジア)

9位 シーク教                        0.3億(インド)

10位 ユダヤ教                           0.2億(イスラエル

 

宗教は、その国の文化や習慣、人々の考え方にまで影響します。戦争の発端になることもありますが、仲良くするきっかけになることもあるかもしれません。

 

環境問題

コロナウイルスで困ったことになっていますが、ちょっと気になる効果があったので紹介します。

ヨーロッパでは工場が閉まったおかげで二酸化炭素の排出量が昨年度よりも5%減るという試算が出ているようです。

二酸化炭素地球温暖化の原因物質の一つです。しかし人間が活動すれば必ず出てしまいます。なので世界の国々は、どうにか二酸化炭素の排出量を減らせないかと考えてきました。

京都議定書という言葉を聞いたことはありませんか?これは、1990年と比べて5%二酸化炭素の排出量を抑えようという話し合いです。しかし2014年の段階で、世界全体では減るどころか約50%ほど増えています。世界人口が増えていることや、発展途上国が経済活動を頑張っていることを考えると、なかなか簡単に削減とはいきません。人類が20年かけてもできなかったことが、コロナウイルスは達成してしまうかもしれません。

元号の話

和暦ってあるじゃないですか。日常的には西暦を使いますが、生年月日なんかは和暦ですよね。免許証とか。

でも昭和何年って言われて、あぁ何歳ぐらいかなってスパッとわからない人もいるんじゃないでしょうか?そもそも海外で通じないし、むしろ西暦統一でいいんじゃないの?そう思っている人もいるかもしれません。今回は、なぜ元号というものがあるのかという話です。

 

現在は世界中でキリストが生まれた年である西暦が使われていますね。それは、世界で派遣を握っている国が欧米だからです。18世紀の産業革命以降、世界の中心は欧米諸国になりました。2度の世界大戦も、戦いの舞台はヨーロッパです。

645年の飛鳥時代、東アジアの先進国は中国です。なので、周辺諸国は中国の暦を使っていました。中国は紀元前140年に最初の元号を制定しています。その頃から時の支配をしていたんですね。それから遅れることおよそ800年。日本が時の支配に挑戦しました。中国の属国ではなく、対等な立場として付き合っていくという意思表示の現れです。強大な中国に対して、喧嘩を売った形ですね。

 

日本最初の元号は大化です。645年大化の改新は学生の時に覚えさせられたんじゃないでしょうか。だからなんなのか。

元号は、時の支配の象徴であり、独立国としてのプライドです。

また、あまり知られていませんが、日本には皇紀という暦があります。初代神武天皇が即位した年を皇紀元年として、2020年は皇紀2680年です。ちなみに、戦時中に活躍した零戦ですが、皇紀2600年に開発されたので下2桁をとってゼロ式艦上戦闘機零戦と名づけられました。敗戦とともにGHQによって消されてしまいましたが、日本は少なくとも2680年前から日本ということですね。これは、世界で最も長く続いている国としてギネスに載っています。意外とすごい国だったんですね、日本。

文明と気候

2020年現在世界の覇権を握っているのはアメリカと中国ではないでしょうか。1980年代ぐらいからは日本とアメリカ。60年代はアメリカとソ連。戦前はイギリスやフランス。トルコのオスマン帝国も広大な領土を持っていました。オランダ東インド会社の時代もありましたし、スペインが「日の沈まぬ国」なんて呼ばれた時代もあります。

世界史の教科書を覗くと、歴史上大きな王朝の栄えた地域はヨーロッパ、北アフリカ西アジア、中国、だいたいこの辺りに集中しています。アフリカやアメリカ大陸などには、目立った王朝がありません。なので、ヨーロッパの植民地にされています。日本もそうです。中国の三国志の時代はまだ古墳時代です。

この違いはなんなのでしょうか。同じ人間で、能力的な優劣は考えにくいと思います。

 

高度な文明が発展した地域

・ヨーロッパ

北アフリカ

西アジア

・中国

 

これらの地域に共通することは狩猟や採集が困難な気候ということです。ヨーロッパは寒いし、北アフリカ西アジア、中国は乾燥地帯です。そのため、人間が生活するためにはどうしても農耕が必要になり、農作物をより多く手に入れるため競争や争いが生じます。争いを繰り返すうち、勝者が生まれ、支配者となり、国家を形成するのです。

一方でこれ以外の地域は温暖な気候や自然に恵まれるため、農耕をする必要がありません。アフリカ中央部、中南米、東南アジア、日本がそうです。

日本で稲作が始まったのは、諸説ありますが、およそ3000年前です。狩猟で十分食料を賄えていたとしても、農耕は多くの食料を安定的に供給できるため、いったん始めると人口が爆発的に増えます。増えてしまった後では狩猟に戻ることはできません。日本の戦いの歴史はこの辺りから始まります。

 

つまり、厳しい環境の方が文化が発達するということです。

そう考えると、黒人に対する人種差別なんて全くのお門違いで、見方によっては気候に恵まれないヨーロッパの人々がひがんでるようにさえ見えます。しかしそのおかげでヨーロッパには立派な文明が育ち、18世紀には産業革命にも成功しました。全ての原点は、狩猟のできない厳しい気候にあったのかもしれません。

今日は、世界の文明の成り立ちを気候学的に考えるお話でした。ではまた、今度

選挙に行く理由

投票率が低いと言われる昨今、みんなが投票行かない理由は多分

 

・誰に入れたらいいのかよくわからん

・自分1人が入れたところで変わるわけがない

 

こんなところではないでしょうか?

私は選挙権をもらって以来、必ずどの選挙にも行っています。私が選挙に行く理由は単純。

ヤバイやつを当選させたくない

 

問題です。人口100人の村がありました。村長選をします。当選したのは誰でしょう。

候補者は3人

Aさん:現職 今まで通りの感じで村を運営していきましょう。

Bさん:新人 観光業を頑張って村を発展させましょう。

Cさん:新人 財政も厳しいし、隣の市に合併してもらいましょう。私が最後の村長です。

なお、投票率は50%、Cさんには18人の支持基盤があります。

 

Cさんは、村を滅ぼそうとしているので、村人からはあまり人気がありません。しかし18人は確実に投票してくれます。村人は残り82人もいるので余裕、ではないのです。村人のうち、50人は選挙に興味がありません。結果こうなります。

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投票した50人のうち18人はCさんに、のこりの32人がAさんとBさんで割れるので16人16人。Cさん当選です。村人の82%が支持しない村長が誕生してしまいました。支持率18%です。もし、投票率が高ければ、結果は違っていたでしょう。

 

 

ニュースで議員が問題を起こした時に、どうしてこんな人が選挙で勝っているんだろうと思いませんか?それは、少数の支持母体があるからです。どんな人にも、応援する人は必ずいます。支持母体がある人は、投票に行かない人をあてにしているのです。「あなたが選挙に行ってくれなかったおかげで、私が当選することができました。ありがとうございます。」これくらい言われて当然です。

誰に入れたらいいかわからないと言う人は、逆に議員にしちゃいけない人以外に投票してみてください。そしてその夜、結果の特番を見ます。まずはそこから始めましょう。