インドカレーの話
個人的なことで恐縮なのですが、あたくしカレーが大好きなんですよ。自分でスパイス調合したこともありましたが、コスパが悪いのでやめました。カレーといえば、インドじゃないですか。なので今回は、インドカレーを通じて、インドの秘密をちょっとだけさぐっていきたいと思います。
インドカレー屋さんって本当にどこの世界にもありますよね。どんな田舎の都市にも、そしてわたしが知る限りあらゆる国にあります。誰しも一度は食べたことがあるでしょう。
インドカレーといえば、どんなイメージですか?
・ナン
・ターメリックライス
・ラッシー
・ヨーグルト
・タンドリーチキン
少なくとも、日本の家庭や給食で食べられるカレーとはちょっと違いますよね。ちなみに日本のスタイルは、イギリスの海軍が、揺れる船の上でも食べやすいようにとドロドロにしたものなんだそうです。それを日本の食品メーカーが小麦粉でルーを固めて調理しやすいようにしたんですね。
インド人は毎日カレーを食べるということを聞いたことはありませんか?実はこれ、あたりまえのことなんです。インドの言葉でカレーと言うのは食事を意味するのだそうです。我々だって毎日いろんな食事をしますよね。同じような感覚で、インド人は毎日スパイスの種類を変えながらいろんなカレーを食べるんです。インドには世界のスパイスのおよそ80%があるとも言われています。多様なカレーがあるのも納得です。
インド料理店に行くと、だいたいみんなナンを注文するのではないでしょうか。私はナンが好きなので。でもインドではナンは高級品で、チャパティーと呼ばれる小麦粉のお煎餅みたいなのが一般的なようです。いずれにせよ原料は小麦ですね。こちらを図をご覧ください。
今回の話をする上で、インドには重要な山脈が2つあります。ヒマラヤ山脈と、西ガーツ山脈です。緑色で示しました。名前はどうでもいいので、場所を見てください。夏の湿った季節風がこれらの山脈にぶつかると、風上側に雨をもたらします。茶色い線で、雨がたくさん降る地域を示しました。地理学では年間降水量1000㍉以上あるとお米を作れます。1000㍉未満なら畑作、小麦です。
長ったらしくかきましたが、茶色い線より海側ならカレーライス、反対側ならカレーナンということです。
インド人みんながナン食べてるわけじゃないんですね。
ほかにも、北部では酪農が盛んだから生クリームやバターを使ったカレーが主流だし、西部のゴア地方ではキリスト教の影響が強く、豚肉が禁止されていないためポークカレーが食べられます。南部では仏教徒など、ベジタリアンが多いため、豆カレーが一般的なようです。
なんせ13億人弱の人口を誇るインドですからね。まだまだ知られざる文化があるのでしょう。興味深い国ですね。
今日のごはんはインドカレーにしましょう。
ではまた、今度。